796:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 17:24:16.49 ID:3WNZ2/ouo
「乾いたの。俺は。コンビニ寄ろうぜ」
「じゃあわたし、先に帰ってます」
「……なんなの、お前は。言いたいことがあるなら言えよ」
「……べつに」
「何拗ねてんだ。いいから行くぞ」
肩に触れると、彼女は体を捩じって俺の手を振り払った。
空気が静かに変化した。
彼女は泣き出す直前の子供のような顔をしている。
俺は少しだけ傷ついたけれど、腕を振り払ったことで彼女自身の方がよっぽど傷ついたような顔をしていたので、何も言えなかった。
「ほら、行くぞ」
俺は少しためらったが、少し強引に彼女の腕をとった。
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