362:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 19:28:55.93 ID:GRF9SiCDO
機姫「……ふむ、あの機械族の二人はよく調整してくれたようじゃの、後で感謝せねばな」
二、三度と腕を回し、機姫はニヤリと微笑んだ。
機姫は今、鋼の砦の中にいた。
両肩の上には握り拳大の口径を持つ二連砲門がそれぞれ鎮座し、左手には鋼盾、右手には蒼く輝く魔刃を先端に備えた突撃銃。
脚部のふくろはぎに取り付けられた大型のブースターがホバーによって機姫を数十センチほど宙に浮かばせ、その周りを更にぐるりと取り囲むように黒剣が六本ほど支えも無しに、まるで番犬の如く機姫に追従していた。
魔王「……それがお前の全力か?」
機姫「いかにも。くく、怖じ気づいたか? 降参するならば今のうちじゃぞ?」
魔王「いや、張り合いが無さすぎて退屈していた所だ。これで少しは楽しめる」
機姫「……面白い! ならばしかと味わうがよい! 機械族最強の我が力を!」
そして、二人は同時に駆け出した。
第二ラウンドの始まりである。
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