363:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 20:25:24.47 ID:GRF9SiCDO
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機姫「穿ち抜け『クイーン』!」
魔王「魔王ビーム(連射)!」
ギャラリー「ぐわーっ!」
吸血女子『並行ダッシュからの射撃戦! 突撃銃からの魔弾と魔王ビームの交差する死線をかいくぐり続ける二人! 豪胆なる勇気! クソ度胸! そして流れ弾に巻き込まれるモブキャラたち!』
勇者『……ちっ』
吸血女子『あれ? どうしました勇者君? 何だか機嫌が悪いようですが』
勇者『いや、少しやりすぎじゃないのか、コレ?』
会長『そうだね。少し熱くなりすぎてる気もするね』
吸血女子『でも、前の勇者君の剣道勝負も似たようなものでしたよ?』
勇者『いや、そうじゃなくてだな……ええい、くそっ!』
苛立たしげに勇者が頭を掻いた時だった。
機姫「喰らい付け『ナイト』!」
機姫が突撃銃のマガジンを交換。
そのまま真上に向けて発砲した。
吸血女子『おやっ!? なぜ何もない空に向けて……っと、弾丸が急に進行方向を変えたーッ!?』
天を目指していた機姫の銃弾は意思を持ったように途中で軌道を変え、空に弧を描きながら疾駆する。
それらのアギトの集う先は、言わずと知れた魔王の下。
予測不可能な弾道は魔王に回避を許さず、魔王の防御障壁に次々と牙を食い込ませた。
重厚な防御障壁によって銃弾のことごとくをかろうじて受け止める魔王だが、その攻撃の過負荷によって障壁が軋み、生まれた術式の乱れが頭痛となって魔王に伝わる。
魔王「くぅ……」
吸血女子『なんとここに来て魔王に苦悶の表情が浮かぶ! 効果がある! これはまさかが起こりうるのでしょうか!? どうでしょうか勇者君!』
勇者『……やめだ』
吸血女子『そう! やめだ! ……え?』
勇者『こんな試合は認められない! 柔道なり剣道なり、せめて公式のスポーツで勝負を決めるべきだ!』
吸血女子『いまさら!?』
突っ込みを入れる吸血女子だが、勇者の決意は固いらしく、勇者は強い眼差しで校庭の二人を睨みつつ放送席から腰を上げた。
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