31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/03(日) 20:58:51.47 ID:27ZeSEk3o
「おい、高木。話はきちんと聞け」
「すいません」
社長の眼に留まってしまったようで、叱られてしまった。
周りからくすくすと笑い声が聞こえる。
ちくしょう。
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/03(日) 21:02:07.55 ID:27ZeSEk3o
新事務所に移ってから社長が個人で手を加えていた、少し高級感のある社長室の扉が開かれる。
開かれた扉から室内の観葉植物が見えた。
一人目が扉の向こうから姿を現すと、フロアの男どもがにわかに色めき立つ。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/03(日) 21:04:18.64 ID:27ZeSEk3o
「では、一人目だ」
彼女が社長の横に着いたのを見届けると、社長が彼女に自己紹介を促した。
彼女は頷き、こちらに向き直った。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/03(日) 21:11:59.95 ID:27ZeSEk3o
あの子のプロデューサーになれるかもしれないのか。
もしあの子のプロデューサーになれたのなら、きっと黒井なんか目じゃないな。
いや、それどころかトップアイドルも狙えるんじゃないだろうか。
そう考えると、胸が一際大きく高鳴った。
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/03(日) 21:14:05.90 ID:27ZeSEk3o
もう一人の少女は、先ほどの舞とは打ってかわり、かちこちに身を固め、口を強く引き結びながら歩いてきた。
緊張してるなぁ。あれが新人のあるべき姿だよな、と心がほっこりした。
暖かい気持ちで彼女を観察していると、小さな違和感を覚える。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/03(日) 21:17:25.38 ID:27ZeSEk3o
社長はなんでこの子を? これがいいのだろうか。それとも、他に惹かれる所があったのだろうか。
「なぁ黒井。音無くんどう思う?」
社長が小鳥をスカウトした意図が汲めない俺は、たまらず黒井に意見を求めた。
「ふん。お前の目は節穴なんだろう。俺は音無小鳥の方が彼女より可能性を感じるがな」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/03(日) 21:18:09.61 ID:27ZeSEk3o
「さて」
社長が仕切りなおしとばかりに切り出した。
「彼女たちのプロデュースについてだが、我がプロダクションが誇るエースと問題児に頼むとしよう」
云うと社長はこちら――俺と黒井を見た。
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/03(日) 23:27:26.54 ID:27ZeSEk3o
今回の投下は終了
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/10(日) 10:33:47.50 ID:RTOWwtTDO
はよはよ
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[sage]
2012/06/10(日) 11:21:37.98 ID:kHc34ITc0
どうでもいいですけど「小洒落た」は「ふざけた」って意味ですよ
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/10(日) 11:29:56.71 ID:PpsRy29i0
>>40
最近はその使われ方はあまりしてなかったり。
あと>>39
上げんな
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