164:箱庭の魔女[saga]
2012/07/11(水) 22:53:34.66 ID:qQjvGW6F0
私がそこで三回目の空腹発言をしたことは覚えています。
逆に言うと、ここまでしか覚えてませんでした。
そして、さやかちゃんが妙案を出しました。
すなわち、キュゥべえに助けを呼んできてもらおうというのです。
私は激しく同意して、声を荒げてキュゥべえの名を叫びました。
まどか「…………」
さやか「…………」
まどか「…………答えは」
さやか「…………分かんない」
まどか「…………」
さやか「…………答えは」
まどか「…………どんな問題だったっけ」
さやか「…………忘れた」
まどか「…………」
さやか「…………」
結果的に、私の喉がカラオケでその場の雰囲気に飲まれてテンションを上げてしまいつい歌えないような低音域の歌を歌ってしまった後の様なダメージを受けただけでした。
自分で言うのもなんですが、割と深刻です。
とにかくキュゥべえは現れませんでした。
途中からさやかちゃんは何かに気付いたのか、目を瞑り押し黙っていました。
何してたのか聞いたところ、テレパシーを試みていたそうです。
そんなファンタジーに目覚めた心が走りだしたなら、今頃私達は魔法少女をやっていることでしょう。
残念ながら私達はまだ魔法少女ではありませんでしたから、テレパシーが使えなかったのです。
奇跡も魔法もありません。
まどか「…………」
さやか「…………」
まどか「…………面白い話して」
さやか「…………」
まどか「…………」
さやか「…………ブラジャー」
まどか「…………」
さやか「…………」
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