24:参観日[saga]
2012/05/30(水) 23:32:38.94 ID:kWyICNRF0
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爽やかな日が差す絶好の行楽日和、もしくは睡眠日和な日曜日だというのに、私は学び舎に向かうために早起きをしなければならなかった。
平日の休日のためとはいえ、本来の休みが潰れるというのは喜ばしいものとは言えない。
軽く朝食を済ませて制服に袖を通し、癖っ毛の髪をせっせと整える。
うん、いつも通りの私。
先生のご要望通りの私。
「佐倉さーん、起きてるんでしょ?」
「んむーあー」
猫の様な声と一緒に、もぞもぞと布団が蠢く。
体は起きているようだけど頭はまだらしい。
「私は学校に行くから、自分の食器は洗っておいてね。それと出掛けるんなら戸締りも忘れずに」
「んへーい」
大丈夫かしら?
今日は夕方からバイトがあるらしいから、その時間までには起きると思うけれど……
紅茶一杯ほどの不安を残して私は家を出た。
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