249:青い空、黒い雲[saga]
2012/12/09(日) 18:17:35.91 ID:sOOdj8xN0
流石に考え過ぎかな。
勢いで立ち上がってしまい、しかもバッチリ目が合ってる状態だとどうにも座り辛くなったあたしは、質問をぶつけることにする。
「あんた、杏子ってやつと組んだんでしょ。やっぱりマミさんの縄張りを奪うつもりなの」
正確には、あたしとマミさんの、だ。
「どうせ違うと言ったところであなたは信じないでしょ」
「それもそうだね。そんなに人に言えないようなことしでかすわけ」
「現状敵対しているあなたに言うことでないことは確かよ」
ほんっとにこいつは人の神経を逆撫でするのがうまいみたいだ。
どうしてそう、一々言い方に棘を隠さず振り回して来れるんだと問い詰めてやろうかと思うほど。
あたしにはこいつの考えは分からないけど、ただ一つ言えるのは、こいつとは友達になれないってことだけだ。
この際だ。
はっきり宣戦布告してやろう。
そう思ったあたしは、仰々しくズカズカと転校生の前まで歩いてこれでもかと仁王立ちをしてわざとらしく腕を組んで、簡潔に、手短に、一文を伝える。
「あんたらには負けないから」
こいつがどんな理由を持っていようが、どんな目的で動いてようが、どんな信念を掲げていようが、そんなことは関係ない。
どんなベテランと組んでようがあたしが新米だろうが関係ない。
あたしのやるべきことは、大事な人を守るために魔女も使い魔も倒す。
マミさんがずっと守ってきた見滝原を、部外者の転校生や杏子とか言うやつに取られるわけにはいかないんだ。
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