過去ログ - まどか「魔法少女の短編集」
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319:空っぽの境界[saga]
2013/02/08(金) 23:38:40.21 ID:rTuRyC5r0
 少女は雪の中を歩いていた。
 夜は重く、街は瘴気に沈んでいるようだ。
 少女が散歩に出かけたのは、なんとなくだった。
 ただ、目的もなく、当てもない。
 深夜零時。
 その日はとても静かな夜で、雪の積もる音が聞こえるほどだった。
 往く道に人の気配はなく、いつか彼女に助けられた橋の上に差し掛かった。
「―――久しぶりだね、ほむらちゃん」
 そして、彼女に出会った。
「久しぶり。あなたは誰」
 ほむらと呼ばれた少女は、初対面の彼女の顔を見てほんの一瞬だけ驚いて見せ、すぐに微笑んだ。
 白いドレスの彼女は、そこにあるのが自然であるように佇んでいる。
「私は――――マドカだよ」
 マドカと名乗った彼女は、黄金色の瞳で見つめ返し、笑みを浮かべた。

       …



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