448:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:13:50.94 ID:zo/zVMQg0
449:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:15:05.93 ID:zo/zVMQg0
気が付けば、杏子は完食していた。
夢中で食べた。
450:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:16:31.48 ID:zo/zVMQg0
「ん、はいよ」
素っ気なく、女は答える。
451:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:18:36.89 ID:zo/zVMQg0
「ん、毎度」
杏子は未だに信じられなかった。
452:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:20:07.83 ID:zo/zVMQg0
「あの、何でこんなに安いんだ」
「さあね。うちの値段は気紛れだから」
453:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:22:44.31 ID:zo/zVMQg0
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
世間はすっかり長袖を着こむ季節になった。
454:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:24:36.13 ID:zo/zVMQg0
席に座ると、またぬるい水の入っているであろうコップが置かれる。
杏子の眼は既に壁に移っていた。
455:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:26:43.32 ID:zo/zVMQg0
「ん、お待たせしました。B定食になります」
一目で分かるシャッキシャキの千切りキャベツが山を作り皿を半分も覆っており、キラキラとドレッシングで装飾されている。
456:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:27:57.71 ID:zo/zVMQg0
杏子は迷いなく一番大きな海老を掴み、やはり箸は真っ直ぐウスターソースに突っ込む。
筆先に墨汁を付けるが如く、
457:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:30:28.50 ID:zo/zVMQg0
『わーい! エビフライもーらった!』
三尾目を口に入れたところで、杏子はまた追想する―――。
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