461:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:37:02.43 ID:zo/zVMQg0
コップに入った水を飲み干し、杏子は深呼吸をする。
海老がそうだったのか。
あるいはやはりソースか。
マミを呼んだ日に食べた、
あのエビフライの味がした。
杏子の精神は以前と同じように―――
あの日と同じように穏やかだった。
なぜここの料理を食べると過去を思い出すのか。
なぜあんなに安かったのか。
なぜこんなに美味しいのか……。
疑問はいくつかあれど、杏子の心に掛かっていた靄は既に晴れている。
今なら。
今の杏子なら……。
巴マミと正面から向き合える気がした。
本当は一緒に戦いたい。
一度家族だと思ったマミのことを忘れることは出来ない。
その上で、もう一度歩めるのなら。
今一度、共に―――――
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