465:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:43:56.14 ID:zo/zVMQg0
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身を竦ませる冬は終わり、人々が浮足立つ春が訪れた。
あれから幾月も経った。
杏子の隣には、いつかの友人の姿が。
巴マミの姿があった。
足音を四つ鳴らしながら、杏子達はあの店を目指す。
目的は勿論、あの店で料理を食べることだった。
そして、食べさせてやりたかったのだ。
今の自分は一人で生活が出来ることを示したかった。
変な心配は掛けたくなかったし、いつまでも世話になるわけにもいかないのだ。
街の一角、人の寄りつかないその場所に、その店はあった。
息勇んで杏子は扉に手を掛けスライドさせる。
ガタッ。
しかし扉は開かなかった。
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