468:幸せの味[saga]
2013/07/01(月) 23:49:51.71 ID:zo/zVMQg0
女は暖簾の奥に消える。
頭の中では昼と夜に食べたマミとの食事を思い出しては消し、何が出てくるのかを想像する。
初めて食べたここのカレーは美味しかった。
幼い頃の純粋な気持ちを思い出せた。
次に食べたここのエビフライは美味しかった。
一昔前の楽しかった気持ちを思い出せた。
どういうわけだか、杏子がここの料理を食べると、そういった思い出が蘇る。
本当にその時に戻ったかのような味がする。
心まで逆流してその場で食べているような気がする。
そんな不思議に対する疑念も、料理を食べれば吹き飛ぶ。
全てが幸福に支配される―――――
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