995:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/23(水) 07:27:25.57 ID:Xpww3lwDO
そう。激突したのは電柱でもなんでもない
ありとあらゆる物を反射させる学園都市のlevel5一方通行にだった
男の問いに一方通行は答えない。ただ不気味なまでに押し黙ったまま原型を留めていないバンパーにおもむろに手を突っ込み豪快に中の機器を引き抜いた
ファンベルトやエンジンなどの残骸が無惨に地面に転がる
そのまま一方通行はいつか宝探しでしたように千切っては捨ての解体作業を繰り返す
「止めろ…止めてくれ…」
解体音が足元にまで迫ってくる
ガクガクと震えたまま両手と右足でドアを開こうともするもびくともしない
蹴っていた右足を下ろし今度は体当たりをドアにし始める
ギシギシ…と僅かだが徐々にドアに隙間が生まれてくる
男の顔に微かな希望の色が出た
その一筋の希望に向け必死にドアに体当たりを繰り返す
しばらくするとガコンと何かが外れる音と共にドアがゆっくりと開いていった
急いで車から降りようとする男
しかし左足首に不意にやって来た妙な感覚に動きを止めた
恐る恐る自分の左足を確認する
そこには病的に白く細い手がクラッチペダルがあったはずの場所からぬうっと伸び男の左足首をがっしりと掴んでいた
「ひっ!?」
ずるずると引き摺られていく作業着の男
その先には一方通行の腕が伸びていた直径10センチにも満たない小さな穴しかない
骨と肉の潰れる音と男の断末魔が短く響く
ウインナー状になった男を投げ捨て一方通行は辺りを見渡した
月明かりに照らされた夜の雛見沢には動く物はもはや見当たらず虫の声一つも聞き取れない
月を仰ぐように一方通行は手を広げる
風一つ吹かない中一方通行の口元が僅かに上がっていく
──もはや全てがどォでもいい
──こんなにいい気分は久しぶりだった
──嫌、ここまでテンションが上がってしまったのは始めてかもしれない
──この爽快感、高揚感は今まで味わった事はなかった
一方通行「ククク…アハハ…ンはひゃ…ぎゃははハはぎゃハはヒャひゃヒャヒャひゃハはハはハハハ!!!」
静かな。ただ静かな夜に一方通行の狂笑は響き続けた
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