過去ログ - ほむら「暇だしごまどかでも虐めようかしら」
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958:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/11/19(月) 19:40:59.75 ID:E2wu/MXE0
親父


カキンッ。

「ウェヒ?」

空き地の土管の中で寝ていたごまどかは、響きのいい音で目が覚めました。

なんだろうと思って顔を出すと、その顔に野球ボールが命中します。

「ウェギャアッ!!?」

いきなり痛い思いをし、災難なごまどかです。土管の中で暴れまわり、余計に怪我をしてしまいます。

今度は反対側から顔を出してみます。今度は球は飛んできませんでした。

どうやら、人間が遊んでいるようです。なんと言う遊びだったでしょうか。

確か、ヤキエ?そんな遊びだ。ごまどかは思い出しました。間違っていますけどね。

投げられた球を棒で打ち、そしてその球を掴んでいます。

掴むのなら自分にも出来るんじゃないだろうか。ごまどかはそう思うと混ざりたくてウズウズしてきました。

「ウェヒ、ウェヒヒwwww」

ビタンビタンと土管から飛び出し、顔面と地面がキスをします。

「ギョブッ!?イデヤアァァッ!!?」

球が当たった所がさらに痛み、その痛みにゴロゴロ転がっていると丁度人間達の真ん中にでました。

閉じていた目を開けると、人間達が注目しています。視線を集めるのは気分がいいです。

「ウェヒヒwwwwゴシュジンアソンデwwww」

会ってすぐの人間にゴシュジンとは厚かましい事この上ありません。まったく気分が悪いですね。

人間達は「ごまどかだぞ」 「どうするよ」と自分のことを口々に言っています。

「ウェヒwwww」

どうやら自分は思った以上に有名らしい。そのことにごまどかは誇らしげです。

まったく逆の方向で有名なんですけどね。

人間達はヒソヒソ話を終えたあと、ごまどかの事を気にせずにヤキエを始めました。

どうやら参加していいみたいだ。ごまどかは始めてやる遊びにうきうきです。

本当は無視しようという方向で固まっただけです。構うと面倒ですしね。

さて、やる気だけは一人前のごまどかですが、そもそも参加していませんし、参加しても何も出来ません。

球を掴む事も、投げることも、そして棒を掴むことも、ましてや振ることなんてとても出来ません。

それでも、目の前で球が行き交っていく様子を見ているだけで楽しかったのです。

そして棒に当たった球が一際大きく跳んでいったときです。

ガシャンッ。

「ウェヒッ!?ホムラチャッ!?」

窓ガラスが割れる音が響きました。そしてごまどかは覚えています。

あの方向には、丸いドーム型の大きな建物があり、

「こらぁっっ!!何度言ったら分かるんだ糞餓鬼共!!」

餌をねだると半殺しにしてくる怖い人間がいることを。


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