過去ログ - 死にすぎ仕上 と 虹の理后
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175:第八章 王女編「友達どうし」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/06(水) 00:20:25.35 ID:P9OSEpsK0
 

「此処が妖精界なのは超確かですし。超安全なのは保証しますよ」

「じゃあ色々、お話しでもしよっか」

「そうですね。姫さまに、超聞きたいこともありますし」



「わたしの村は、魔王に焼かれちゃって、何人も仲間が死んだんです。

 長老も死んじゃいましたし。生き残った仲間も、今は超散り散りです」

「そんなことが、世界のあちこちで起きてるんだね。

 わたしのお母様も、魔王軍が攻めて来た時、殺されちゃった…」

「えっ! 姫さまのお母さんが…」



「だから。わたしは魔王を超倒したいんです! 分かるでしょ」

「とても…分かるよ。痛いくらい…それでも。

 それでも、できれば魔王さんと仲良くしたいと思ってる」

「できれば? 超どーしても、魔王を倒さなきゃってときは?」

「男の人にやってもらうよ」

 姫は、あっさりきっぱり答えました。

 絹旗は言葉を失っています。



 やがて、絹旗は気が抜けたような、感心したような調子で笑いました。

「…姫さま、超いい性格してますよ」


 



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