過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/10(日) 21:48:29.96 ID:r36DEmuT0
涼「そ、それは……。そうかもしれませんね。でもこれしか思いつきませんでしたから」

安っぽい気がするけど、それでも僕の誠意を見せたつもりだ。
それにもし彼女が何かを求めるなら、僕は喜んで答える。

千早「頭を上げて。見てて居た堪れないから。謝るのは私の方よ。秋月君に余計な心配をかけたんだし」

求められたのは、土下座の解除。

涼「余計だなんて……、っつ!」

面を上げる。地面にこすり付けていたから、本音を言うとおでこが結構痛い。

千早「家族の話題。あまり触れてほしくないのは事実だけど、あなたは私を知ろうとしただけ。それを責めることはできないわ。だから……」

千早「だからごめんなさい。今はまだ、話したくないの。だけどいつか、あなたにも話せる日が来ると思うから」

千早さんは物憂げな表情を僕に見せる。
不謹慎かもしれないけど、それが凄くセクシーに見えたんだ。

涼「はい。待っています、いつまでも」

千早「いつになるか分からないわよ?」

涼「それでもです。待つのは得意ですから」

私待つわ、いつまでも待つわ。

懐かしい歌のメロディが頭をよぎる。結局あの歌、待ち人はやって来たのかな。
もしかしたら今も、どこかで待ち続けているのかもしれない。


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