過去ログ - 涼「僕とあなたの」千早「シーソーゲーム」
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45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/08(金) 22:02:57.59 ID:geTF/MjH0
涼「ふぅ……、こんなもので良いんでしょうか?」

久しぶりに男声で歌うと、楽に歌えた。やっぱり女声を無理に出していたのかもしれない。

千早「もう良いわ。やっぱり、あなたはそっちの方が良いと思う。今からでも遅くないわ、男性ボーカルとして再デビューすべきよ」

涼「ええ!? 急に言われても!」

千早「事務所には私からも話を通す、それなら向こうも考え直すと思うけど?」

願ってもない提案だった。確かに今すぐにでも、女装をやめてそのままの自分でステージに立ちたいと思っている。最初からそれは変わらない。ましては千早さんの太鼓判を押されたんだ。だから望みどおりになると思うけど……。

涼「ありがとうございます。だけど、約束しているんです。これで頂点になって、男性アイドルとしても頂点に立つって。一度決めたことは、最後までなし通したいんです」

自分でもこんな言葉が出ると思わなかった。どうしてだろう? ただ言えるのは、ここで転向しても中途半端になってしまいそうだったから。男なら最後まで、貫いていくべきだと思ったから。

千早「……そう、それは残念ね。だけど同時に、楽しみでもあるわ。あなたの夢が叶うかどうか」

涼「それは……、ありがとうございます」

千早さんは寂しそうな顔を見せるけど、ふふっと笑って僕を見る。初めて、僕の前で笑ってくれた気がする。


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