過去ログ - やすな「ぬいぐるみとナイフとリボンの話」
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2012/06/12(火) 03:22:15.68 ID:sk2r3j6w0
やすな(こんな真面目な表情をしたソーニャちゃんを見たのって、初めて…?)
やすな(多分、仕事の時だけにする表情なんだろうな…)
やすな(そうだよ…これは…ソーニャちゃんの仕事のためにする“儀式”なんだ)
今後、そして将来も、ソーニャ自身が生き延びるため…
やすなと同世代ながらすでに身を投じ、自らの生涯の稼業と決めたその過酷な世界で
少しでも生き延びる可能性を上げるためにすることなのだから…
自らの覚悟、運命、願いを託して…だから…不真面目に行えるはずがない
やすなは、そう解釈した
ソーニャ「いいか?始めるぞ…」
ソーニャが問う
やすな(そのために私は今から、このナイフにキスをする)
そしてやすなは自らに問う
やすな(…私は…?この儀式の片割れに選ばれたことは…?)
やすな(嬉しい?どうなんだろう、私は…嬉しいのかな…?…いや、違う…)
やすな(嬉しいけど…本当は…悔しい、悔しいんだ…)
やすな(ナイフが私よりも遥かに長い年月、彼女とともにあるということが悔しい)
やすな(彼女その世界から救いだせない事が悔しい)
やすな(今も、もしかしたらこの後もずっと、無事を祈る事しかできないのが悔しい…)
やすな(そして、私は彼女にあんな表情をさせるナイフに、愛用の彼女のナイフに…)
やすな(私は、嫉妬しちゃってるんだ…)
…やすなの頬に一筋の涙がすべり落ちる
だが、ソーニャは何も言ってこない 視界に映っていないのだろう
やすなは、首を縦に振った
やすな(だから、私は…)
二人の唇が、ゆっくりとナイフに近づいていく…
やすな(だから、私は、私のこの想いを…唇から、血を通して、ナイフにぶつける!)
やすなは、この儀式の意味が何となくわかった気がした
ピト
ナイフの肌に二人の唇が同時についた
冷たい感触に負けず、二人は少し唇を押しつける
どちらに傾くこともなく、ナイフはまっすぐのままだ
前髪はすでに、お互いを求める様に自由に触れ合っている
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