過去ログ - やすな「ぬいぐるみとナイフとリボンの話」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/12(火) 03:13:20.43 ID:sk2r3j6w0
つぎのひ
ソーニャは朝からピリピリしながらやすなを待っていた
早ければ通学路、遅くとも授業開始前に目的の物を返してもらえると思っていた
ところが、授業が始まってもやすなは姿を見せず、とうとう一時間目が終わってしまった
ソーニャ「やすなめ!やはり本当に捨てていたのか?だから逃げ出したのか?」
いやしかし どこかに隠れているのかも知れない…
とりあえず その休み時間にソーニャは下駄箱(玄関)に向かった すると、下駄箱にはやすなの靴があった
ソーニャ「靴がある。ということはあいつは校内にいるのか?……ん?」
ふと、自分の下駄箱を見てみるとラッピングされた小さい箱が入っていた
間違いなく朝には無かった。つまり…
ソーニャ「これはやすなの仕業に違いない。…と、なると中身は…」
ソーニャ(昨日のやりとりからして、ナイフか…はたまたいたずらで別のものか…)
ソーニャ(いずれにしろ、どこかで開けてみるか。あいつを探すのはそれからだ)
ソーニャは箱を手に取ると、近くでやすなが見ていないか調べたあと、下駄箱を離れた
空き教室
ソーニャ「とりあえず、ここならいたずらであっても大丈夫だろ。…さて、開けるか」
ガサガサ
ラッピングを取ると、ナイフが収められた箱が出てきた
ソーニャ「…やっぱりナイフか」
ソーニャは早速ナイフを手に取って見定める
ソーニャ「…だが、私のではないな…どういうつもりだ…?」
箱に目線を落とすと、折りたたまれた紙が添えられている事に気付いた
ソーニャ「ん?これは…手紙が付いているな。あいつからか?」
ソーニャ「とりあえず読んでみるか…」
『ソーニャちゃん へ
昨日は 新しいぴょん助をありがとう
だけど ごめんなさい
ソーニャちゃんのナイフは家にはありません 本当に捨てていました
刃の部分は粉々に砕いてからガラスと一緒にして捨てて
柄の部分はゴミの収集車に直接入れました
だから、もうどこにもありません。だから、もう返せません。
その代わりに、私の今の財布の中身で買うことができた一番高いナイフを
プレゼントします。
本当は裁縫部や家のお手伝いをしたりお小遣いを前借りして
もっとお金を貯めてから もっと高級なナイフをお返ししたかったのですが
間に合いませんでした ごめんなさい。
本当はこのナイフが殺しに使われるのは嫌です、だけど
私がぴょん助を大事にするのと同じくらい大事にしてくれるのならガマンします。
お互い物を大事にしようね!
やすな より』
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