過去ログ - 垣根「そんな垣根は飛び越えてやる」
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6: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:13:03.49 ID:y6UXbsMw0





以下略



7: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:14:11.76 ID:y6UXbsMw0
「まぁまぁ。今度私がご飯を作ってあげますよ」

「あ? アンタ料理出来んの?」

「やった事はありませんが、雰囲気でどうにかなるでしょう」
以下略



8: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:16:29.64 ID:y6UXbsMw0

 声の主は女性だった。
 
 やや薄めの茶色の長い髪を、後頭部辺りで白いリボンを使い束ねている。少女と言う程幼くはないが、若く綺麗な人だ。
 それだけならば、お洒落なカフェが良く似合う美人のお姉さんという表現でぴったりかもしれない。
以下略



9: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:18:07.73 ID:y6UXbsMw0
「失礼な、私にだって一般女性的感性はあるんですよ?」

「へぇ、たとえば?」

「うーん、そうですねぇ……あ、ホラー映画とか嫌いですよ? 本物より血や臓物がチャチですし、殺し方も非科学的なうえに効率が悪くてイライラします」
以下略



10: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:20:51.05 ID:y6UXbsMw0
「ここのお店は円周ちゃんが教えてくれたんですけれど、案外美味しいんですよ」


 まるで部屋に置くインテリアのように凝った造形のモンブランを小さなフォークで少しずつ食べる病理。
 垣根はそんな様子を静かに見つめながら
以下略



11: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:21:57.76 ID:y6UXbsMw0
 垣根が潔く頭を下げ、何とか許しを得て顔を上げると、店の中から出てきた店員が垣根の元へ一直線に近づいてくるのが見えた。
 お待たせしましたー、という声と共に垣根の前にサンドイッチと紅茶が置かれる。
 チキンカツやレタスやトマトなど、たくさんの食材が挟まれているサンドイッチを見て垣根はゴクリと喉を鳴らした。


以下略



12: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:22:36.02 ID:y6UXbsMw0
「……つーかさ、何で俺の事呼んだんだよ」

「それはいつもの通りです。垣根帝督」


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13: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:23:42.36 ID:y6UXbsMw0
 未元物質【ダークマター】
 それが、垣根を学園都市第二位足らしめる能力。
 この世に存在する絶対的法則、常識を塗り替える事が出来る『存在しない物質』を生み出す超能力だ。
 純粋な戦闘力では、第一位の能力に劣るかもしれないが、既存の法則に縛られぬ力を発揮する未元物質が生み出す科学的価値や利益は、第一位を上回ると言っても過言ではない。
 だがしかし、学園都市のレベル5の序列とは戦闘力ではなく、能力研究の応用が生み出す利益が基準である。
以下略



14: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:25:14.73 ID:y6UXbsMw0
 メインプラン。
 第一位を中心とした、学園都市統括理事長の全て。
 それは、垣根にとっての全てでもある。


以下略



15: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:26:00.41 ID:y6UXbsMw0
「まぁ、個人的にも私はアナタの事を気に入っているんですよ?」

「アンタが気に入ってるのは俺じゃなく、俺の能力だろうが」

「いえいえ、まぁ確かに興味の七割はアナタの能力、二割はアナタの存在そのものに向いてます」
以下略



16: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/13(水) 01:28:02.88 ID:y6UXbsMw0
「要するに、最初から頂点であることが決まっていた能力よりも、自身の才能で第二位に至り、メインプランの代役たるスペアプランに選ばれたアナタにこそ、私は価値があると思います」

「……まぁ、七人しかいねぇレベル5の中でも、第一位と俺の能力だけが飛びぬけてるってのは間違いねぇだろうな。第三位以下は俺達とは比べ物にならねぇし」

「それぞれ価値がない、とは言いませんけどねぇ。0次元の極点だとか、脳波をリンクするクローンだとか。ああ、希少性という点では第七位もかなり優秀なんですけどねぇ」
以下略



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