過去ログ - 垣根「そんな垣根は飛び越えてやる」
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92: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:13:06.59 ID:53CyeT2I0
「申し訳ございません、ただいま満席でして……」
93: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:14:55.36 ID:53CyeT2I0
何やら聞き覚えのある声が耳に届き、垣根はギクリとした。
嫌な予感がする。
垣根は今からでも巫女服少女の方へ行って難を逃れようかとも考えたが、巫女服少女は有ろうことか、巫女服に負けじと異彩を放つ謎の四人組(ツンツン頭、アロハシャツ、青髪、修道服というバリエーション)と会話していた。
94: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:18:33.65 ID:53CyeT2I0
明るく、はきはきとした声で名前を呼ばれ、垣根はダルそうに声の下方向へ顔を向けた。
そこに居たのは、予想を全く裏切らない人物だった。
お嬢様学校に通う見目麗しい外見の女子中学生、学園都市の頂点であるレベル5の第三位、御坂美琴が小さく手を振って笑顔を向けている。
95: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:20:00.97 ID:53CyeT2I0
「失礼しまーす……って、御坂さんこんなイケメンな知り合いがいたんですか? 水臭いなぁ、もっと早く紹介してくださいよー」
垣根を見た瞬間にテンションを上げているのは黒髪ロングの少女だった。
高いテンションに垣根はややイラっとしたが、ここでキレるのは大人げないと自分に言い聞かせる。
96: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:24:06.61 ID:53CyeT2I0
「初めましてですの。ワタクシは白井黒子と申しますの。風紀委員【ジャッジメント】としても活動していますので、以後よろしくお願いいたしますわ」
ペコリと頭を下げたのはツインテールの少女だった。
風紀委員というのは学生で構成された治安維持部隊で、いわゆる警察のようなものだ。
97: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:25:24.67 ID:53CyeT2I0
御坂美琴と知り合いの一般人、という設定を演じきればいい。
98: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:27:56.07 ID:53CyeT2I0
ボソリと呟いた美琴に垣根はキレた。
この時点で垣根の猫を被るという方針は崩れ去った。
台無しである。
99: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:30:34.31 ID:53CyeT2I0
ボフン、と勢いよく垣根の横に座ったのは佐天涙子だった。
向かいの席には黒子、美琴、初春という並びで三人の女子中学生が座る。
四人掛けのテーブルに五人座っているのだから、やや手狭に感じるのは仕方がない。
100: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:31:17.73 ID:53CyeT2I0
「……お姉様、またやってらっしゃったんですの? いい加減しないとワタクシ、お姉様をしょっ引かなくてはなりませんの」
あからさまな溜息を吐きながら、黒子は敬愛するお姉様をジトッとした目で見つめる。
101: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:33:00.00 ID:53CyeT2I0
「……長点上機の三年生、だったか」
「長点上機学園ですか!? 凄いエリートじゃないですか!」
102: ◆VciN2PRcsw[saga]
2012/06/20(水) 01:34:17.50 ID:53CyeT2I0
「レベル4の疾風物質【エアロマター】だ。簡単に言えば風を起こしたり、風を凝縮、解放して爆発みてぇな現象を起こせる能力だよ」
「風系かー、いいなぁ」
実際は、垣根の能力は風の操作程度で収まるものではない。
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