過去ログ - エリー「パンツがない……」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)
2012/06/14(木) 03:14:32.23 ID:5Ba8AMaa0
ホームズ探偵学園、奇厳城の屋根裏部屋の中でエルキュール・バートンは誰よりも早く目を覚ました。
朝もまだ早いこの時間帯、エルキュール・バートンことエリーは他のルームメイトよりも少しだけ早く起きて、趣味である読書を楽しむのが習慣であった。
この日もエリーはいつものように少し早く起床し、昨夜から読み続けていた「すべてがエロになる」という小説を期待と興奮に胸を躍らせながら開いた。
そんな折、ふとエリーは下腹部に違和感を感じた。
窓から吹きこむ朝の爽やかな風が、なにやら下腹部を涼しげに撫でていったような気がするのだ。
スースーする……という違和感に急かされ、ワンピース型のパジャマの裾をたくし上げたエリーはそこで目を瞠ることになる。
「パンツがない……」
エリーの切なげ呟きを打ち消すように、窓から風が吹きこんだ。
「パンツがないならお菓子を食べればいいじゃないかぁ……むにゃ……」
という譲崎ネロの寝言も呆然としたエリーの耳には入ってこなかった。

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)
2012/06/14(木) 03:41:34.93 ID:5Ba8AMaa0
呆然としていても仕方がない。エリーはとにかくパンツを探すことにした。
しかし、物が少ない屋根裏部屋のこと、すぐにエリーの捜索は終わってしまった。勿論パンツは見つからない。
こういうとき、先祖であるエルキュール・ポアロであれば華麗な推理をして、すぐにパンツを見つけることだろうに、とエリーは内心で歯噛みした。
しかし、推理などするまでもなく、探していないところはあと一つしかなく、初めからそこにあるのではないかとも疑っていた。
そう、ルームメイトたち、シャーロック・シェリンフォード、譲崎ネロ、コーデリア・グラウカたちがすやすやと安眠を貪るベッドの中において他にはない。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)
2012/06/14(木) 04:02:49.49 ID:5Ba8AMaa0
そうこうしている間に朝日はすっかり昇り、今は懐かしきごぼ天を思わせる鶏のけたたましい鳴き声が聞こえてきた。
その声に釣られるように、一人の少女が起き出した。
「おはよーおはよー!そこにいるの?」
シャーロック・シェリンフォードことシャロだ。
っち、コイツらが起き出す前に早くパンツを見つけ出そうと思ったのに、というエリーの内心を尻目に、さらにその声に応えるかのようにまた一人。
以下略



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