過去ログ - 亜美「兄ちゃんと体が入れ替わったあの日から…」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:09:15.92 ID:efgxlmn2o

――イタズラ好きの乙姫様が浦島太郎殿の帰りを事務所で待ってますよ。

営業先からの帰り、律子から玉手箱のようなメールが届く。
どうやら俺は、竜宮城まで姫様を送り届ける役らしい。

「浦島太郎と言うよりは亀だな。そして待っているのは亀をいじめる子供か…」

なんて事を考えながら一人車を飛ばす。


事務所についたのは8時を過ぎた頃で、女の子を独りで歩かせらせない時間。
これ以上姫様を待たせまいと、一段飛ばしで階段を駆け上がる。

P「…ただいま戻りました〜」

待ちきれず寝てるかも…という気遣いから、ドアを静かに開けたのが功を奏し、
ドア枠の上から3分の1くらいにラップがピーンと張ってあることに気づく。
避けようかとも一瞬考えたが、遊びに付き合ってやるつもりでわざとラップに顔を突っ込んだ。

P「ぶふっ」

どうせなら面白い写真が撮れるようにと、おもいっきり顔をラップに押し当てる。
そして予想通り、眩しいフラッシュに続いて携帯のシャッター音。

亜美「あはは!いや〜兄ちゃんおかえり〜!待ってたかいがあったよ〜」

わざと引っかかったとも知らずに、したり顔の亜美。

P「俺も急いで帰ってきたかいがあったよ」

なんて、中学生の子供に大人げもなく皮肉を言いながら、
急いで鞄から書類を取り出して片付ける。

SSWiki : ss.vip2ch.com(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)



2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:09:45.11 ID:efgxlmn2o

P「竜宮のみんなと帰ってくれてたら、亜美も早く家に帰れるし、俺も遠回りをしなくて済むんだけど」

ニヤニヤしながら携帯をいじる亜美に、半ば諦め気味で独り言のようにつぶやく。
どうやらさっきの写真をみんなに送っているようだ。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:11:05.41 ID:efgxlmn2o

「ねぇねぇ…起きてよ…」

身体が強い力で揺すられ、ゆっくりと意識が戻る。
目を開けると鏡の向こうの自分と目が逢った。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:12:15.19 ID:efgxlmn2o

P「俺は、亜美の家に帰らないといけない」

ようやく落ち着いてきた亜美に、まず結論から伝える。

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:12:52.08 ID:efgxlmn2o

亜美「じゃぁ兄ちゃんの家がいいかな」

帰ってきたのは意外な返答。
そうか、ホテルなんて仕事で泊まることも多いからある意味当然か…と思いつつ、
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:13:41.30 ID:efgxlmn2o

タクシーの中、今後の事についていろいろ考える。

ニ連休の内に元に戻らなかった場合…俺がバラエティ番組にでたり、ステージで歌って踊るわけだ。
竜宮小町は律子の担当だから、歌はともかく、ダンスまでは覚えていない…
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:14:18.42 ID:efgxlmn2o

双海家に到着すると、なるべく怪しまれないように千円札と小銭でタクシー代を支払い、
亜美から借りた鍵を使ってドアを開け、小いさな声でただいまと呟くように言う。
すると、廊下の向こうのドアが壊れるんじゃないかという勢いで開き、真美がドタドタと走ってきた。

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/06/18(月) 14:14:42.32 ID:CAhEJSHL0
期待


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:14:57.23 ID:efgxlmn2o

真美「もう食べ終わった?じゃあお風呂入ろっか」

亜美と真美は普段一緒に風呂入ってるのか。仲がいいものだなんて感心したが、
さすがに一緒に風呂に入るのは気の毒だ。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:15:47.99 ID:efgxlmn2o

――もし休みの内に元に戻らなかったらどうしよう…

亜美の言葉が脳裏をよぎる。

以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:16:26.73 ID:efgxlmn2o

真美はかけ湯をして俺の横に入ってくると、
一瞬、13歳とは思えないドキッとするような儚げな表情を見せ、話を切り出す。

真美「今日、兄ちゃんと何かあったの?」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:17:12.13 ID:efgxlmn2o

P「えっ?」

思わず声を上げる。盲点だった。
ただ事務的にやってるだけの送り迎え…それすら竜宮小町での活動で忙しい亜美にとって、
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:18:33.37 ID:efgxlmn2o

事務所の俺の担当アイドルは9人。それぞれみんなと信頼関係にはあるが、
その中で俺のことをプロデューサーとしてでなく、異性として慕ってくれているのは美希だけだと思っていた。

普段の『兄ちゃん』という呼び方から、兄のように慕ってくれているだけと思っていた亜美と真美。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:19:18.34 ID:efgxlmn2o

真美「…亜美、どうしたの?やっぱ様子が変だよ?!」

P「あ、ごめんごめん。すっごい怒られたの思いだして凹んじゃってさ〜」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:20:05.09 ID:efgxlmn2o

美希『明日からハニーは2日連続オフなんだよね?美希も明日はオフだし久しぶりに遊びに行っちゃうね☆』

嫌なタイミングで美希とオフが重なってしまったと自分のスケジューリングを後悔した。

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:20:46.52 ID:efgxlmn2o

コトを終えると、余韻に浸る間もなく罪悪感を通り越した嫌悪感に苛まれる。
妹のように可愛がっていた姉妹の姉の身体をオカズに、妹の体でしてしまったのだ。当然といえば当然だろう。
フラフラと階段を上がると、火照った身体を冷ますように布団に入る。
時計を見ると12時40分…だいたい、30分近くしていたのか。今更になって恥ずかしくなる。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:21:33.19 ID:efgxlmn2o

朝、目覚まし通りの時間に起きると、朝食を済ませ駅に向かう支度をする。
メールを確認すると亜美と真美から1件ずつメールが来ていた。

真美『サンキュ→兄(c)♪次からは気をつけるYO。でも返事が遅かったし、もしかしてお楽しみでしたかな??なんてね☆』
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:23:18.61 ID:efgxlmn2o

しかも、美希は顔をぐしゃぐしゃにしながら大粒の涙を流している。
一体何が起こっているのか、俺には瞬時に理解できてしまった。

俺は、自分の迂闊さを呪うほどに後悔した…。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:24:37.59 ID:efgxlmn2o

亜美「大丈夫?兄ちゃん?!」

美希の姿が見えなくなった途端、うずくまる俺に亜美が心配そうに駆け寄ってくる。

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:25:35.06 ID:efgxlmn2o

玄関のドアを勢い良く開け、靴を捨てるように脱ぎ散らす。
仕事に行く準備をしていた真美が驚いた顔をして駆け寄ってきた。

真美「ど、どうしたの亜美?!目、真っ赤じゃん!汗も凄いし…」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]
2012/06/18(月) 14:26:14.66 ID:efgxlmn2o

真美「そろそろ落ち着いた?シャワー浴びたほうがイイよ?」

そう言って真美が着替えの準備をしてくれる。

以下略



135Res/116.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice