過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
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7: ◆ecH57LqR9PZC[saga sage]
2012/06/22(金) 16:39:41.66 ID:XW9EKdn60
思考を一瞬の内に何十回何百回も巡らせながら、綱渡りの慎重さをそのまま口を開く。

「あなたの、目的は、何?」

「ん? 何って、まぁこの糞みてぇな聖杯戦争に勝つことだってよ」

聖杯戦争?
彼の言葉に含まれたその単語には聞き覚えがあった。
この日本でかつて行われていた聖杯を巡る戦争。
しかし、それは……。

「う、嘘だよ! だって冬木の聖杯は壊されてもう起動しないハズなんだよ!」

そうなのだ、冬木の霊地で行われていた驚天動地の聖杯を巡る魔術師合戦は五回目の終了と共に二度と行われないように、そのシステム自体を壊されたハズなのだ。
その際には結構なゴタゴタがあった為、一部ではかなり有名な事件とされていたので私の中にも重要情報として刻まれていた。
それなのに聖杯戦争とはどういうことなのかと男を見やるが。

「冬木? 冬木、冬木…………何だっけなぁ、冬木って」

槍を担いだ彼は、首をひねって何かを思い出そうとしているようだった。
冬木の地名に聞き覚えがあったのか、その単語を何回も繰り返して頭を悩ませている紅い槍の騎士。
………………紅い槍の騎士?

「え?」

一つの事実に一気に全ての記憶事実資料が回転していく。
関連する全ての項目が一気に開かれ開かれ開かれ回って廻る。
冬木。聖杯戦争。第五次をもって解体。根源の渦への一時到達。ゼルレッチ翁の干渉。
遠坂の魔術師。英霊召還システム。参加英霊は7柱。内槍を持つクラスは一つ。紅い槍。
紅い槍。紅い槍。紅い槍。紅い槍。紅い槍―――――――――血色の魔槍!!!!

「く、く、く……」

「ん? どうした嬢ちゃん?」

驚愕、そして再びの恐怖に震え出した私にまるで異常なことに当たり前だからこそ以上に男は不思議そうに視線を送ってきた。
それだけで本当に死にそうになりながら、小さく息を吐くように言葉を漏らした。

「クー・フーリン………………」


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