過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/06/22(金) 22:06:38.33 ID:FuSozdXdo
「分析が得意な律子姉ちゃんならとっくにわかってると思うけど、いまの芸能界、特にアイドル業界は四強に占められてるでしょ」
「765、876、961、それに日高舞ね」
「そう。そして、舞さんが876に入って、舞さんとトップ争いをしていた律子姉ちゃんが引退。これからの状況、荒れないはずがないんだ」

 潤沢な資金力と人材を誇る961、少数ながら精鋭揃いの765、さらにその傾向が強い876、そして、伝説のアイドル、日高舞。
 これまでのアイドル業界はこれらの四勢力が競い合って牽引してきた。
 そのうち、765の双璧、如月千早と秋月律子は、片方は海外に主軸を移し、もう一人はこうして引退してしまっている。

「色々と勢力図が書き換わるであろうことは私も予想しているわ」
「でも、チャンスでもある」

 涼は、ずいと身を乗り出して、律子に語りかけた。
 この従弟にしては随分積極的な姿勢であり、語勢であった。

「駆け出しプロデューサーである姉ちゃんにとっても、そして、僕にとっても……トップを獲る、チャンスだ」
「涼、あんた……」
「どうせやるならトップに。律子姉ちゃんだって、そう考えてやってきたはずだよ。違う?」
「違わないわ」

 律子は首を振る。熱っぽく語る従弟の様子を怪訝に思いつつ、しかし、自分が……いや、二人で成し遂げてきたことを否定するわけにはいかなかった。

「姉ちゃんの引退コンサートを見て決めたんだ。僕もトップを目指す。姉ちゃんが見たその場所を……ううん。それを越えてみたい」


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