過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/08/19(日) 23:51:43.22 ID:vMSRXzRQo
「いや、正直、照れられても困るのよ。こういうのは事務所としても把握しておきたいわけだから。隠さないでちゃんと相談しておいてくれれば、
それなりの対応ってのはできるのよ? 安全に会えるようとりはからえるし、万が一どこかの週刊誌が記事にしても、対応を事前に考えておけるわけだし」

「いや、だから、違うって、律子姉ちゃん!」

 がたんと音を鳴らして立ち上がる涼。その表情を観察して、律子は目を剥いた。

「え……。まさか、あんたたち、つきあってなかったの?」

 呆然と二人の顔を見る律子。その後ろでは美希がぽかんと口を開けている。

「うそ。本当にあいつらつきあってないの?」
「あらあら〜」

 伊織やあずさまでそんな風に呟くくらいだ。
 そして、当の二人はと言えば、顔を真っ赤にしている。ただし、夢子のそれは照れからくるものだろうが、涼の紅潮は、果たして同じだったろうか。

「え、あ、う……」
「当たり前でしょ。たしかに夢子ちゃんはとっても大事な友達だけど、恋愛とかは全然関係ないよ。だいたい、僕なんかと噂を立てられたら、夢子ちゃんが
迷惑でしょ。ねえ?」

 言葉を失う夢子に対して、涼は憤慨したように滔々と言葉を述べる。その様子に、あずさの眉がぴくりとはねた。

「あら……。あれは……」
「ちょっと言い過ぎ、よねえ……」

「言うならば、愛ちゃんや絵理ちゃんと同じで、姉妹みたいなものというか、恋愛感情なんて関わってきようがない関係なわけで……」

 伊織が止めに入ろうかと逡巡する間にも、涼の声は勢いを強めながら続いている。ぼそりとその横で呟く夢子の言葉も耳に入らぬほどに、彼は
熱中していた。


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