過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:26:20.12 ID:mPrEAa4Zo
「それは小鳥さんや社長が甘えさせてくれてたからですよ。つまりは、私が子供だったってことです」

 律子は苦笑しながら、そんなことを言う。その様子は随分と大人びて見えた。

「でも、さすがにこれからはそうもいきませんよ。なにしろ形式上は、他社の人間ですから」
「おや、それがわかるようになったか。律子も大人になったもんだなあ」
「もー! からかわないでください」

 男のおどけた態度も、そして、律子のそれに応じる調子も、お互いの距離を測るためのものだったのかもしれない。
 二人はこれまで二人三脚と言っていいくらい、お互いを支え合い、歩調を合わせて進んできた。
 それが道を違えた以上、なんらかのわだかまりは残る。
 そのことを二人共にわかった上で、これからの関係をどうつくりあげていくか、その探り合いであった。

「まあ、それはともかく、俺の担当はプロデュースだ。そっちの話をしようか」
「……はい、そうですね」
「まず、765のほうもプロデュース関連の人事体系を大きく作り替えた……ってこれは知ってるんだったな」
「私と社長で相談したことですからね」

 765プロではこの度、アシスタントプロデューサー及びマネージャーの合計三人を、そろってプロデューサーに昇進させた。
 この人事は、今後の発展を見越してのものであるが、これまでプロデューサーとして働いてきた人物が抜けることを想定して、その穴を
埋めるために行われたものでもあった。
 だが、実際には彼は律子についていくことはせず、765内に残ることになったため、多少の手直しがなされている。

「うん。それで、俺はチーフプロデューサーってことになった。委託先である律子を含めた四人のプロデューサーの監督と統括だ。
アメリカの彼もチーフってことになってるが、まあ、これは形式だな」

 如月千早と共にアメリカに渡ったプロデューサーは、実質的に765プロ海外支部を担うことになっている。チーフがつこうがつくまいが、
あまり関係はないだろう。


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