過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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(神奈川県)
[saga]
2012/06/24(日) 22:30:37.09 ID:mPrEAa4Zo
「あはは。春香たちはあんまり気にしないでいいのよ。ともあれ、そういうポジションを、部外者の私に頼むかというと……」
「部外者なんかじゃないですよ!」
話を遮って、春香が鋭い声をあげる。声量はけして大きくないが、近くにいたテレビ局のADがぎょっと振り向くほど力強い声であった。
「律子さんは仲間じゃないですか!」
律子は心配そうに見てくるADにぱたぱたと手を振ってなんでもないことを示し、改めて春香に笑いかける。
「ごめんごめん。部外者って言ったら、なんだかおかしいわよね。そうね、私も765の仲間よ。それは変わらない」
「はい!」
「大きな括りで言ったら、形式上でもそうだしね。ただ、やっぱり私よりは、社内の人間が優先されるかも、と思うだけで」
「むー」
あくまでも自分の立場を主張する律子に不満顔の春香。その肩越しにふと小さな声がかかった。
「あ、あの! 律子さんは私たちをプロデュースしたく……ないんですか?」
「わ、雪歩!」
「あら。雪歩も負けちゃったのね。お疲れ様」
驚いて振り向く春香と、労いの表情で笑いかける。律子。
雪歩はその髪を揺らしながら二人に微笑みかけ、そして、律子に真剣な表情を向けた。
「それで……どうなんでしょう?」
「え? なに? どこから聞いてたの?」
「聞こえてたのは部外者だとかいうところです……。えっと、たぶんプロデュースのお話かなって思って……。その、律子さんが
プロデューサーとして戻ってきてくれるって聞いてから、みんなその話ばかりでしたから……」
律子に訊ね返されて、雪歩はそれまでの勢いをなくし、自信なげに小声で告げる。雪歩の推測自体は間違っていないのだが、それよりも、
律子は彼女の台詞の後半部分に驚いていた。
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