過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:34:05.78 ID:mPrEAa4Zo
 かつて961プロにおいて、プロジェクトフェアリーとして美希と共に765プロの前に立ちはだかった響と貴音。
 その三人が律子たちに敗れ、結果として765プロに移籍することとなったのは、まさに数奇な巡り合わせという他無い。

 美希に関しては出戻りであるにしても。

「しかし、一方で、わたくしたちを一敗地に塗れさせた律子が率いるアイドルと競り合い、勝利することで、わたくしたちはさらに成長できるのでは
ないか、とも思います」

 貴音の言葉は凛と響く。その目指すところを語るときはことさらであった。
 律子は言葉を挟むことなく、耳を傾けた。

「わたくしたちは、同じ事務所に所属するということ以上に、様々な経緯を経、様々な事柄を乗り越えて、強い絆を持つ同志とも言える存在になっている
と感じています。切磋琢磨し、共に研鑽しあう、そんな相手です」

 そこで、貴音は表情を緩め、笑みの形を作る。

「律子の立場がどのようになろうと、きっと、すばらしい経験を積めると、そう思っております」
「そっか」

 律子の見つめる前で、真と響のダンスはチェックだとか新しい振りを試すとかいう段階をとっくに過ぎ、即興のダンスバトルの域に入りつつある。
まるで休憩になっていないため、あとで叱ってやろうと彼女は心に留める。

「でも!」

 律子はそこでようやく貴音のほうを向き、彼女に挑戦的な視線を投げかけた。

「もしライバルになっても、そうそう簡単に勝たせたりしないから。覚悟してなさいよ」
「望むところです」

 律子の視線に、貴音はそう言って不敵に微笑むのだった。
 そう、実に嬉しそうに。


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