過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:34:50.23 ID:mPrEAa4Zo
「ご武運を……!」
「ふーん。なんか、たいへんそーだねー」

 切なさをほんのわずかな声の震えに込めた台詞に、それとは対照的な、まるで無感動な言葉が被さる。
 最初の台詞を発した着物姿の女性がきっと二人目を睨みつけ、しかし、睨まれたはずのセーラー服の少女はそれにまるで頓着しない。
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:35:45.76 ID:mPrEAa4Zo
「ところで、美希」
「なに?」
「律子さん、でしょ」

「……律子、さん。そのことについてちょっといい?」
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:36:27.26 ID:mPrEAa4Zo
 ぽかんと口を開けてその背を見送る律子。

「はあ〜」

 彼女は美希の姿が廊下に消えたところで、ようやく大きなため息を吐いた。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:37:09.79 ID:mPrEAa4Zo
「あ、戻られましたか、星井さん」

 その声を聞いた途端、ぞわり、と美希の膚が一瞬にして粟立った。
 声もなく立ちすくむ美希。

以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:38:04.85 ID:mPrEAa4Zo
「あ、あの、律子さん」
「なんですか、あずささん。あ、あずささんはこれまで通りでいいんですよね」
「え、ええ。それはもちろん。そうじゃなくてですね……」

 ちらり、と、しかし、少々大げさに、あずさは美希のほうを見やる。それは、律子の視線を誘導するためのものであったが、彼女はあずさの
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:38:47.57 ID:mPrEAa4Zo
「ふふーん」

 765プロ第一事業部、と書かれた案内板に、『オフィス秋月』と書かれたプレートを張り付けようとしながら、彼女は鼻唄を漏らさずにはいられない。

「表札出すくらいが、そんなに大事(おおごと)かしら?」
以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:39:49.17 ID:mPrEAa4Zo
「表面上は私の名前だとしても、実際にはそれを支えてくれたチーフやスタッフのお陰でしょ。そんな大きな顔出来ないわよ」
「ふうん」

 伊織は納得したのかしないのか、生返事で返す。
 再び律子はプレート取り付けに戻り、伊織に示してみせる。
以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:40:41.81 ID:mPrEAa4Zo
「うーん……。いや、違うか、うーん……」

 それまで何ごとか書き込んでいた紙をくしゃくしゃと丸め、そのままくずかごに放り込む。そんな律子の様子を見ていた女性が、柔らかな声をかけた。

「律子さん」
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:41:31.11 ID:mPrEAa4Zo
「律子さん、律子さん」
「はい?」
「過去のもの含めて、企画書は全部保管されてるんですよ。それこそ律子さん自身についてのプロデュース案もありますし、
潰れちゃった企画ももちろんあります」
「あ……」
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/06/24(日) 22:42:33.44 ID:mPrEAa4Zo
本日の投下は以上となります。


40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/06/24(日) 23:27:17.67 ID:U1jkGCQD0

がんばってくれ


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