過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/06/22(金) 22:01:31.81 ID:FuSozdXdo
「えっと、つまり、プロデューサーさんを引き抜くのに失敗して、それを前提に組み立ててた予定が全部おじゃん……ってこと?」
「そ。私は知名度あるって言ったって、それはアイドルとして。プロデューサーとしてはなんの実績もないもの。彼が居なくちゃ誰も仕事なんて……」

 やけっぱちな笑みを浮かべて、彼女はがらんとした周囲を示してみせる。

「だいたい、所属アイドルだっていないんだしね」
「アイドルがいればいいのかな?」
「そりゃ、まあ……。いえ、それだけじゃやっぱり駄目ね。悔しいけれど、私の実力が足りてない」

 うつむき、唇を噛みしめる律子。その姿を、涼はじっと見つめていた。同情するというだけではなく、何ごとか真剣に考え込みながら。
 そうして見ると、彼の眼鏡の奥でゆらめく瞳は、その従姉に実によく似ている。

「ねえ、律子姉ちゃん。いくつか訊いていいかな」
「うん?……うん」

「ここ……というか、律子姉ちゃんの事務所って、765プロの子会社……なんだよね、たしか」
「そうね。765プロが株式の大半を所有してるわよ」
「じゃあ、協力関係にあるんだよね?」
「ええ、そう……だけど?」

「もう一つ。まず、律子姉ちゃんに必要なのは、プロデュース修行と、プロデュースするアイドル。この二つだよね?」
「修行っていうとあれだけど……業務を覚えないといけないのは確かね。それに、本格始動するならアイドルはもちろん必要だわ」
「ふうん……」


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