過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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[saga]
2013/05/11(土) 23:54:00.60 ID:sCyHjKCko
口ごもる涼に、律子は身を乗り出してくる。
ぱちぱちとまばたきする度に大きく動く睫に、涼は見とれるようにしていたが、顔を引き締めて言葉を舌にのせる。
「いつ、復帰できるかな?」
「……さて、どうかしらね」
律子は慎重な口調で応じていた。
少し前までは、意識が戻るかどうかもわからなかった状態なのだ。
容態が安定してもいない現状で医師たちが軽々なことを言うはずもない。
なにより、律子自身も判断のしようがないだろう。
だが、涼のほうにしてみれば、事故に遭った後しばらく眠っていたらしい、という感覚でしかない。
彼が目覚めないかもしれないと恐怖していた周囲の人間と意識の乖離が生じるのもしかたのないところであったろうか。
「律子姉ちゃん、僕、出来れば、EICに……」
「涼」
「うん」
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