過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/08/09(木) 21:52:24.82 ID:ZWtIHh/+o
 テレビからは、ぼそぼそと真美の声が聞こえてくる。その画面の端、絵理は見てはいけないものをみつけてしまった。

「あ、亜美ちゃん!?」

 会見に出ているのと同じ格好をした双子の片割れが、会見場の衝立の端から見切れている。
 もちろん、あってはならないことであった。

 すぐに衝立の向こうに消えるその姿。だが、ひょこっと逆の端から現れる。
 まるで悪戯でもしているかのようにひょこひょこと出ては戻り、戻っては出るその姿に、会場の記者たちも気づいたのだろう。画面の向こうがざわつく
のがわかった。

「え、え、え……」
『ぱんぱかぱーん!』

 見ている絵理のほうが焦りに目を回しそうな光景の中、唐突に二つの声がファンファーレを模して響いた。

『みんな、驚いたー? 亜美たちは』
『んっふっふー、実は双子でしたー!』

 それまでしおらしく俯いていたはずの真美も立ち上がり、にこにこといつも通りの元気な笑みを見せている。取材記者たちも、そして、視聴している
者たちも、大半はあんぐりと口をあけてしまうような展開であった。

『はーい、改めて、みんな、やっほー! 亜美だよー!』
『こっちは実は真美でしたーっ!』

 二人は駆け寄り、手を繋いで高らかに宣言する。

『そんなわけで、みんな、ごめんね! 今日で亜美と真美が二人で演じてた『双海亜美』は引退! 明日から、亜美たちは』
『亜美と真美の双子ユニットで活動していくよ!』
『双海亜美、双海真美、二人のデュオの名称は――』


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