59: ◆aSQx.z3IE/pB[sage saga]
2012/07/08(日) 22:43:56.41 ID:cHQr+dSP0
「………んぐ……んっ! んー!」
「あ、気がつきましたか」
息苦しさに目を覚ますと目の前に後輩の顔があった。
鼻と口をつままれていたらしく少し痺れた様な違和感が口と鼻にある。
あぁ、ヘリコプターの中かと状況を把握した俺は後輩に出来るだけ威圧的に問いかける。
「お、俺をどうする気だ」
「私と恋人になって下さいな♪浮気してもいいし、お金欲しいならいくらでもあげます♪
せっくすしたいならいくらでも生で出してもいいですよ?どうですか? 」
威圧的といっても縄に縛られている状態では何も怖くないらしく平然と後輩は言葉を返す。
浮気してもいい等とのたまっているが浮気したら相手は殺されるのではないかとアイスピックで刺された傷の痛みを思い出しながら考える。
「……折角だけど、お断りするよ」
息を呑んでそう言う。
急に逆上して飛び掛ってくるかと思ったが案外冷静に後輩は俺を見つめている。
「何でですか?」
「君の事をそういう風には見れない。 だから、家に帰してくれないか?」
「じゃあ、どういう娘なら見れるんですかね? 教えて下さいよー」
顔を近づけて息が掛かる距離で彼女はそう言う。
ブワッ、と嫌な汗が全身から噴出すがなんとか口から言葉を搾り出していく。
「……巨乳でショートカットの日に焼けてる背が低い美人な女の子」
彼女とは真逆の特徴を淡々と挙げれば少しだけ顔が曇った気がするが直ぐに持ち直し、不気味な薄ら笑いを受かべる。
「……髪は切ります。 胸は、シリコンを入れます。 肌は焼きます。 顔は整形します。
背は……妥協してください」
「……無理だ」
「むぅ……」
見た目が好みじゃないからという理由だけで諦めてくれるとは思わないが少し考えるような素振りを見せる。
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