67:今まで忘れてた ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/09/07(金) 15:07:51.91 ID:m3bm2KHd0
「他にも質問していいか?」
「なんでしょう?」
話しかけられたことが嬉しいのかにっこりと微笑んで俺に答えた。
「俺が逃げたとして、その後どうする?」
「逃げるんですか?」
首を傾げる動作は、普通に見たらかわいらしい。
が、この状況でそんな事思えるはずも無い。
「例えばの話だ」
「そりゃあ、追いかけますよ?」
「それで、追いかけて捕まえたら俺をどうする?」
「秘密です♪」
口に人差し指を当てて微笑んだ彼女に対して鳥肌しかたたなかった。
しかし先ほどから何も情報が与えられない。
逃亡した事で俺の待遇が良くなったりする場合、俺は是非とも逃走しようとする
だから、そんな逃走を促すような事は言わないだろう。
となると少なくとも俺にとって良い話になる事は無い。
恐怖……というよりは不安を与えて動けなくするつもりなのだろうか。
「もう少しで到着しますね」
「暇だから何かお話でもしましょうよ。 先輩」
「……」
アイスピックで刺されるより酷い事になるのは確かだなとぼんやりと思いながら俺は彼女の次の言葉を待った。
「何の話をしましょうか」
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