過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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870:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/30(日) 18:29:14.18 ID:TOtrVQzSO
 ――――

トゥスクルとクンネカムンの双方で、
サハラン島への進行作戦が動き出した。


エルルゥ「…………」

ユズハ「エルルゥさま?」


時は戻り、クンネカムンでゴローとサクヤが密談をした日の午後。
トゥスクルではエルルゥがユズハの診療を行っていた。


ユズハ「エルルゥさま…元気がないみたい……」

エルルゥ「そ、そんな事は……」

ユズハ「だって……」スッ

エルルゥ「私の…手?」

ユズハ「エルルゥさまの暖かかった手が…こんなに冷たくなっています……」

エルルゥ「…………そうかな」


薬師の彼女、その胸の内。

『自分の想い』が契約による偽りのモノじゃないかと、
ハクオロと小さな事で接すたびに感じてしまう――


ユズハ「また、ハクオロさまが暖めてくれます」ニコッ

エルルゥ「え?」


そんなエルルゥに、盲目の少女が語りかける。


ユズハ「だって…手の温もりは大好きな人から伝わるのだから……」

    「お兄さまも、トゥスクルさまも…ハクオロさまも暖かい……」


ユズハ「アルちゃんも、カミュちゃんも…。ユズハのお友達、みんなみんな…」

    「みんな、ユズハの大好きな人たちです……」


ユズハ「ユズハは…ここに来れて、本当に良かったです……」

    「ぽかぽかして、あったかくて……幸せです……」


エルルゥ「ユズハちゃん……」

ユズハ「エルルゥさま、またご本を読んでいただけますか?」

エルルゥ「……うん! 何が良い?」

ユズハ「ユズハの好きな……」




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