過去ログ - ほむら「私の守りたいもの」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 19:25:51.19 ID:Zp17LYym0

 魔女が逃げていくのが見える。
 尾を引くような笑い声が、だんだんと遠ざかって。
 空を覆っていた黒い雲の隙間から、太陽の光が差し込んできた。

 瓦礫の山と化した見滝原の夜が明けた。
 これからもあの魔女は何も変わらず呪いを振り撒き、沢山の人の命を奪っていくだろう。

 首だけ動かして隣を見ると、鹿目さんが泣いていた。
 ごめんね、弱くて。
 勝てなかったね、何も守れなかったね。

まどか「私たちも、もうおしまいだね」

 鹿目さんの穏やかな声が聞こえた。
 ソウルジェムは見るまでもなく、黒く濁り切っていた。
 嫌だよ、鹿目さん・・・もう死なないで、もう魔女になったりしないで。

ほむら「グリーフシードは・・・?」

 鹿目さんが首を振る。
 そうだよね・・・、あるわけないよね。

ほむら「ねぇ・・・私たち、このまま二人で、怪物になって・・・こんな世界、何もかもメチャクチャにしちゃおっか?」

 ふとそんな意地の悪い事を口にする。

 そうだ、それもいい。
 鹿目さんと一緒なら、それでもいい。
 そう思っていた時、コツンと小さな音がした。



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