10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 21:23:06.24 ID:Zp17LYym0
学校のチャイムが鳴り、生徒達は食堂へ行ったり、机を合わせ弁当を広げ始める。
そんな中でただ一人、呆然としているまどかが居た。
ほむら「まどか、いいかしら」
まどか「うん」
まどかを青空の広がる屋上へと連れ出す。
あの日からずっとまどかは魂が抜けたようだった。
志筑仁美もどうしていいかわからず距離を置いてるようで・・・まどかは完全に孤立していた。
ほむら「忠告、聞き入れてくれたのね」
まどか「・・・違うよ」
まどかは生気の無い空っぽの目で、私を見つめてきた。
まどか「私ね、怖くなったの。魔法少女になるの、嫌になったの。
だから・・・さやかちゃんの命も願えなかったの! マミさんとの約束も破って!」
まどかは頭を抱えて叫びだしたが、抱きしめた。
ほむら「それでいいわ、それでいいのよ。あなたは何も悪くない」
まどか「・・・うん」
愛おしいぐらい・・・弱い。
この時間軸のまどかは、今までのどのまどかよりも。
美樹さやかを失ってしまえば、魔法少女の希望を捨ててしまえば。
まどかはこんなにも脆いのか。
ほむら「それなら代わりに約束して頂戴・・・。これからどんなことがあっても魔法少女になったりしないで」
まどか「うん」
助けられるかもしれない、今度こそまどかを。
ほむら「それに・・・。魔法少女になんかならなくても、巴マミならまだ救える」
以前のような魔法少女に戻ることは不可能だろうけれど。
魔女になるのは避けられないだろうけれど。
心は、解放してあげられる。
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