過去ログ - ほむら「私の守りたいもの」
1- 20
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 21:23:06.24 ID:Zp17LYym0

 学校のチャイムが鳴り、生徒達は食堂へ行ったり、机を合わせ弁当を広げ始める。
 そんな中でただ一人、呆然としているまどかが居た。

ほむら「まどか、いいかしら」

まどか「うん」

 まどかを青空の広がる屋上へと連れ出す。
 あの日からずっとまどかは魂が抜けたようだった。
 志筑仁美もどうしていいかわからず距離を置いてるようで・・・まどかは完全に孤立していた。

ほむら「忠告、聞き入れてくれたのね」

まどか「・・・違うよ」

 まどかは生気の無い空っぽの目で、私を見つめてきた。

まどか「私ね、怖くなったの。魔法少女になるの、嫌になったの。
     だから・・・さやかちゃんの命も願えなかったの! マミさんとの約束も破って!」

 まどかは頭を抱えて叫びだしたが、抱きしめた。

ほむら「それでいいわ、それでいいのよ。あなたは何も悪くない」

まどか「・・・うん」

 愛おしいぐらい・・・弱い。
 この時間軸のまどかは、今までのどのまどかよりも。
 美樹さやかを失ってしまえば、魔法少女の希望を捨ててしまえば。

 まどかはこんなにも脆いのか。

ほむら「それなら代わりに約束して頂戴・・・。これからどんなことがあっても魔法少女になったりしないで」

まどか「うん」

 助けられるかもしれない、今度こそまどかを。

ほむら「それに・・・。魔法少女になんかならなくても、巴マミならまだ救える」

 以前のような魔法少女に戻ることは不可能だろうけれど。
 魔女になるのは避けられないだろうけれど。
 心は、解放してあげられる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
53Res/23.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice