過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】

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925: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/07/26(木) 22:39:20.33 ID:rvkbscvAO
［訓練］

　それを外したサヤカが悔しそうな表情を浮かべたのを横目に捕らえながら、アタシはまた槍を構えての体当たりを試みた。連撃を外してかなりの隙ができていたにも関わらず、この突進を見切られた時、アタシは内心サヤカに対して恐怖のようなものを感じた。今度はアタシも、左右両方から繰り出される剣をかわしきることはできなかった。この戦闘で最初の傷を負って、アタシは痛みをこらえながら間合いを取り直した。

　今度こそこちらの攻撃を当てなければ、手数で負ける上に押し込まれてしまう。再度アタシは槍を小脇に抱え込み、全体重を乗せてサヤカにぶつかっていった。手応えは十分。貫くというよりはぶちかますような一撃を受けたサヤカは、吹き飛ばされて背後に迫っていた訓練場の壁に叩きつけられた。

　わずかに生じた余裕を見て、アタシも自分の身体に癒しの魔力を流し込んでいった。先日、目の当たりにしたサヤカの強力な治癒力に比べれば、気休めくらいにしかならないが、ないよりはましなはずだ。

　サヤカもそれを見て、間合いを測りながら疑似ソウルジェムにグリーフシードを押し当て、濁りを浄化していく。治癒力の高さは裏を返せば、魔力の消耗の激しさにつながる。どこかで負傷を無視しての攻撃に転じなければならなくなるはずだ。

　案の定、サヤカはすぐに前進して、あの左右からの連撃を繰り出してきた。かわしきれずに再びアタシは腹に深手を負ってしまった。ここで追撃を受けては致命傷になる。アタシはとっさに隠密魔法の力を借り、サヤカを壁際の一画から動けなくする結界を張った。その隙を見て訓練場の端へと下がり、十分な間合いをとる。

「ふんっ！…これがあんたの魔法の力ってわけ？」

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