過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】

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926: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/07/26(木) 23:13:40.53 ID:rvkbscvAO
［訓練］

　そう言うサヤカの身体からは、あの青白い光がゆっくりと薄れていった。傷が癒えたので、魔法を解いたらしい。アタシもリンゴをもう一度かじりながら疑似ソウルジェムの濁りをグリーフシードに移し、一息入れた。

「その一つだな。なるほど、アンタは強いよ、サヤカ。だが、ここでくたばるアタシじゃねぇ。見てな、アンタをひざまずかせてやるぜ！」

　言うなりアタシはサヤカに向かって突き進んでいった。まず手にした槍を投げつけ、その勢いでさらに体当たりをかませようとする。しかもサヤカは結界に遮られてアタシに直接、攻撃を仕掛けられない。

　逃げ場もなくまともにアタシの攻撃を受けたサヤカは、だが次の瞬間には疑似ソウルジェムから強い輝きを受け取り、治癒の魔法を発動した。まばゆい白い輝きと、空気を介さず精神に訴えてくる音響が、サヤカの身体を包み込んでいく。

「くっ…」

　反撃が来るのが目に見えていたので、アタシは身構えながら次の攻撃の機会をうかがった。結界がその力を失って崩れてゆくと同時に、サヤカがその陰から剣を構えて切り込んできた。その動きを読みきったアタシは、相手の動きが止まった瞬間を狙ってさらに体当たりをかましていった。

　だが、その最初の一撃は、アタシの攻撃する隙を作るための囮にすぎなかった。自分の攻撃が避けられたとアタシが気づくより早く、サヤカが逆手に構えた双剣が宙に閃いた。かわすことはできなかった。なおまずいことにアタシは、相手の間合いの外に出るという冷静さを失って、さらに突進技を使おうと槍を返した。

　それが致命傷になった。

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