過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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180: ◆k4qYXRI5uY
2012/08/02(木) 16:50:06.32 ID:3hSDoCH60

「で、で? なんか用なのか?」
「はぁ、まぁ良いよ。 クソマネが暇なら一緒に映画でもどうかなと思ったんだけど、どうよ?」
「映画? 俺は是非見たいが、上の桐乃達はどうすんだ?」
「下で映画見てる、ってメール送っとくから平気だろ」

ま、まぁそう言う事なら、と言う事で俺は了承した。
暇で仕方なかったところだ、良い暇つぶしになるだろう。

「でも俺なんかとで良いのか? 桐乃達と見るほうが楽しいんじゃ」
「まぁ確かに桐乃達と見る予定だったんだけどよ、まぁ上で盛り上がってたしクソマネとで良いやと思ったわけよ。だから加奈子にとってクソマネは桐乃達の代わりってわけ、お分かり?」
「へいへい、了解」

まぁなんにせよ暇をつぶしてくれるってんだ、乗らない手はないな。

「で? どんな映画なんだ?」
「ん〜、恋愛物」
「ふ〜ん、そうか、まぁなんでも良いけどさっさと見ようぜ」

時間の無駄だって事で促すと、加奈子はDVDプレーヤーに近づくと、ディスクを入れてソファに腰掛けた。
なんで飲み物取りに来ただけなのにDVD持ってんだ、とツッコみたかったが、まぁそこにツッコんだら長くなりそうなので自粛した。

映画が始まり、互いに静かになる。
だが途中からだろうか、どうにも加奈子の視線が画面ではなく、俺に向かっている気がする。
ふいに加奈子に視線を向けてみても、そんな素振りは一切無く画面を真剣に見ているのだが、どうにも視線を感じて仕方無い。

もうこちらに視線はよこさせまいと、加奈子をジッと見続ける。こうしていたらこちらに視線を向ける事など出来まい。
ん? あれ? でもこれだったらなんか俺映画見れなくね?
ずっと加奈子見続けているとそういう疑問行き着くも、もうここまできたら最後まで見つめ続けてやる。
と、何故か意固地になってしまった。

するとどうだろうか、加奈子の頬がどんどんと赤くなっていく。面白いように赤くなっていきリンゴのようになると、加奈子はこちらにガバッと向き直ってきた。

「さっきからなんだよ! クソマネ!!」
「お前から先に俺の事見てきたんだろ!?」
「べ、べべべ、別に見つめてなんか無い!!」
「嘘つけ!!」
「嘘じゃねぇ!!」
「嘘だ!!」
「嘘じゃない!!」

あぁ、駄目だ、これじゃ押し問答だ。
いくら言っても一緒だと悟ると、俺は言うのをやめた。

「ま、まぁいい。とにかく落ち着こうこのままじゃ埒が明かん」
「う、うん。そうだな、こんなのずっと言ってても意味ないしな」
「そうだ、意味ない。だからこの件は水に流してお互い映画に集中しよう」

俺がそう言うと、加奈子はぎこちなく頷いた。
はぁ、これでやっと映画に集中できる。

「あ、そうだ加奈子」
「ん?」
「巻き戻しても良いよな? 今さっき見てなかったし」
「おう、良いよ」

了承を得ると、巻き戻してもう一度再生した。

「と、ところでさ、クソマネ」
「あん? なんだよ」

妙にイジイジしながら話しかけてくる加奈子に、怪訝に思いながらも返事をする。
何か拾い食いでもしたのだろうか。それに顔も赤いし。病気なのか?

「く、クソマネの膝って気持ち良さそうだよな」
「……は?」

さっきまで心配していた事も忘れて、思わず間抜けな問い返しをしてしまう。
いきなり何を言い出すのか、こいつは。
俺の膝が気持ち良さそうだと? そんな事言ったらお前のぷにぷにの膝の方が万倍気持ち良さそうだろうが。

「座ってもいい?」
「はぁ!?」


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