過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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[sage]
2012/09/03(月) 06:02:17.17 ID:WPqF8HGIO
「何を言ってらっしゃるんですか?」
「離婚しよう、と言っている」
「冗談はやめて下さい。私は忙しいんです」
「冗談でこんなことが言えるか!」
夫と付き合って初めて怒鳴られた。あの優しい人がこんなになるだなんて。その言葉に一寸の嘘も混じっていないことを思い知らされた。
「お前と結婚して2年間。お前は一体何をしてくれた?」
「え・・・」
「お義父さんの手伝いで忙しいのは分かるけどよう。2人の大切な日にまで、仕事、仕事ってよう、俺はどうなるんだよ!」
「俺は楽しみにしてたんだ!お前と一緒にいられる日を。1日でも良い。半日でも良い。お前と2人きりで過ごしたかったんだよ。」
「だから、加奈子にも無理を言ってさ。昨日は早く切り上げて、慣れてねえ料理まで作ってよ。お前が帰ってくるの待ってたんだよ」
「お前、1回目の結婚記念日のこと覚えてるか?連絡を受け取れなかったお前を俺はずっと待ってたんだ!」
「夜中に帰ってきたお前は約束してくれたよな?来年の結婚記念日は絶対に2人で過ごそうって。だから、だから俺は・・・」
泣き崩れる夫を見て後悔の念が押し寄せた。ここ1年、家のことも何もかも夫に押し付け自分は外で働いていた。
夫がたまに「いつなら一緒にいられる?」と聞いてきても、「忙しいんです」と答えるばかり。夜に私を抱き寄せた夫にも「疲れているのでまた今度」と言ってきた。
休みの日には、たまの休みと家で昼まで横になり、夕方から友人と飲みに出かけ、酔って帰ってくると夫の相手もせずまた床へ着く日々を送ってきた。
夫を愛していなかったのではない。いつも隣で寝ている夫に私は癒されてきた。夫なら分かってくれる。今は忙しくても待っていてくれると思っていた。
また今度、休みでもとって2人で旅行に行こう。それにいずれは子どもも欲しいな。桐乃も甥っ子や姪っ子を待ってるって言っていたし。出来れば兄弟が欲しいな。一人っ子は寂しかったから。
隣にいる夫の寝顔を見ながら1人で夢物語を描いていたのだ。だが夫は思ったより繊細で・・・私を待つことなど出来なくなっていた。
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