過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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854:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:12:36.18 ID:UgVSypyPo

麻奈実と同じ大学へ行きたいと思い始めたのは、高校へ入学したときだった。
幼馴染の腐れ縁と言ってしまえばそれまでなんだろうが、
麻奈実とはこの先も一緒にいたい、またそうするのが当然のことなのかもと漠然と思っていた。

「……黒猫さんも、お誘いした方が良かったかな?」

「なんだよいきなり!? ……黒猫は確か、今日は部活に顔を出すとかって言ってたよ」

「黒猫さんのことになるとよく知ってるんだね〜、きょうちゃんは」

出会った当初、ゴスロリファッションに身を包み、厨二病丸出し邪気眼電波女だった黒猫。
桐乃の親友の一人であるが、俺と同じ高校へ入学する頃には、可憐な美少女へと変身を遂げていた。
俺が、単に制服フェチに目覚めただけかもしんねえけど。

黒猫はその性格から人付き合いがもともと苦手なヤツだが、高校へ入学してからも俺の予想は的中した。
今でこそゲー研の仲間やクラスメイトにも馴染みつつあるが、入学当初は惨憺たるものだった。
校舎の裏庭で一人弁当を広げる有様、……しかし、俺のお節介で世話好きな性分を呼び覚ますには十分だった。
何の役にも立てないと分かっていても、そんな黒猫を俺は一人にはできなかった。

『好きよ……あなたの妹が、あなたのことを好きなくらいには』

黒猫があのとき俺に告げた一言が、今も残響となって耳から離れない。

「きょうちゃん? どうかしたのかな? なんだか、ぼ〜うっとしてたよぉ」

「……えっ、ああ、……ちょっと考え事してただけだから」

「ふ〜ん、きょうちゃんも考え事なんかするんだねぇ〜」

「ぶっ飛ばすぞ」


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