過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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874:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:24:25.03 ID:UgVSypyPo

あやせがそこいらのナンパ野郎にホイホイついて行くなんて、絶対に有り得ねえ。
とはいっても、俺の脳ミソは勝手によからぬ妄想をし始める――というより、暴走!?
そんな俺を見透かしたように、あやせは天使のような笑顔で俺に言った。

「遅くなるといけないので、わたしもそろそろ帰りますね」

「あ、ああ……気をつけてな。――あっ、あやせ、日曜日のことはまだ……」

ふっとその瞳から光彩を消し去り、深くお辞儀をしながら台詞を棒読みするあやせ。

「……それではお兄さん日曜日までごきげんようさようなら」

あやせは顔を上げ、俺からひったくるように傘を奪い返すと、スタスタと歩き始めた。
いつの間にか雨は上がって、雲の切れ間から幾筋もの光芒がまっすぐに地上に向かって延びている。
その光の束に向かって歩くあやせの後ろ姿は……

「天使が天へお帰りあそばすってわけか」

いやいやいや!? このままじゃ、俺が一緒に映画を観に行くと約束しちまったも同然じゃねえか。
あやせの後ろ姿に向かって、俺は慌てて声を掛けようとした。――しかし、その瞬間、あやせが振り返った。
学生鞄と折り畳んだ傘を制服のスカートの前で重ねるようにして持ち、
少しだけ首を傾げ、ニッコリと、俺の脳ミソが溶けてしまうんじゃねえかと思うほどの可愛い笑顔で。

「……今度の日曜日、ですよ」

「おっ、おう! 日曜日だよな」


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