過去ログ - まどか「ほむらちゃんはわたしのこと、殺せるの?」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/15(日) 02:04:46.97 ID:x4WXcEZgo

入り組んだ迷路のずっと奥。
時間の螺旋の最果ての刹那。
万物の理を歪める力と森羅万象を無視する力の交差する世界。

その中心で、汚れて傷ついた私が膝を屈しようとした、まさにその時。

私の目の前で、赤いリボンで髪を結った少女、鹿目まどかは静かに告げた。

まどか「わたしの願いは……」

彼女の言葉に、彼女のすぐ目と鼻の先にいる白い動物が尻尾を振るう。
まるで死刑執行人かなにかが、死刑囚に死の宣告を言い放つかのように。

まどか「わたしの、願いは」

それ以上言ってはダメ――そんな言葉は、焼け爛れた私の喉から発せられることは無く。
結局私は、何も出来ずにただその光景を眺めることしか出来なかった。
私は無力だ。

絶望に打ちひしがれるそんな私にさらなる追い討ちをかけるように。
少女は言葉の続きを、今度は声高らかに叫んだ。


まどか「わたしの願いは、全ての世界を常時ぱるぷんてが起きているような世界にすること!!」


ああ――

あ?




え?

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/07/15(日) 02:06:05.98 ID:gsBO0xb9o

***6

――気がつくと、私は自分の家にいた。
しかもなぜか玄関前に。しかもなぜか学校に行く準備が出来てる。しかもなぜか涎が――それはそれとして。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]
2012/07/15(日) 02:07:23.88 ID:wOwTXnxAO
え?


4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/07/15(日) 02:07:30.68 ID:gsBO0xb9o

というか、ああ。夢の中で突っ込んでしまった。
はしたない。みっともない。

でもしょうがない。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/07/15(日) 02:09:40.52 ID:gsBO0xb9o

苦笑を浮かべながら、私は鍋に顔を近づけた。
色は普通。いたって茶色。でもどちらかというとやや黄色いかもしれない。中辛――もしかすると甘口?
スパイスの香りというのだろうか。カレーならではの香りが素晴らしい。お腹が空いてきた。
そういえばカレーを最後に食べたのはいつだろう。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/07/15(日) 02:10:12.56 ID:gsBO0xb9o

ほむら「学校まで来てしまった……」

さやか「げっ、転校生!」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/07/15(日) 02:11:37.13 ID:gsBO0xb9o
その言葉を聞いた瞬間、私の頭の中に花々が咲き誇り天使が空を舞う天国がぱっと広がった。
でもそれはすぐに溶岩の花が咲き誇り魑魅魍魎が跋扈する地獄に様変わりする。

と言うのは大げさだが、それらが頭の中に同時に浮かび上がったのだ。
なぜ相反する性質の物が同時に存在できるのか。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/07/15(日) 02:12:51.81 ID:gsBO0xb9o
私は慄然たる思いで手渡されたドリンクと彼女の格好を凝視した。
まずドリンク。
それは場違いとしか言いようがない文字が刻まれたとしか言いようがないドリンクだった。
狂気じみた二つの漢字が私の心を冒涜的なまでにぐらぐらと揺り動かし、破壊していくのだ。
そして彼女の格好。
以下略



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