過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
1- 20
349: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:34:30.01 ID:SjYnBVza0
麦野の体が僅かに震える。
垣根の圧倒的存在感、気迫に圧されているのが分かった。
戦わずして感じる絶望的なまでの戦力差。だが相手がどれだけ強かろうと背を向けて逃げるような麦野ではなかった。

「ほう? 第二位様に気にかけてもらえるなんて光栄だね」
以下略



350: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:35:16.47 ID:SjYnBVza0
だが、新たな超能力者の序列を聞いた時、麦野は己の耳を疑った。

『新超能力者、「超電磁砲」を第三位に据える』

なんだそれは。ふざけるな。第三位? そこは私の席だ。譲る気はない。私が第三位だ―――
以下略



351: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:36:16.03 ID:SjYnBVza0
気に入らない。ガキのくせに、『闇』を知らないお嬢様のくせに。あんな奴に第三位の座を奪われ、あまつさえ情けまでかけられたことが許せない。
気に入らない、気に入らない、気に入らない。御坂美琴の全てが気に入らない。

麦野は今だって自分のほうが美琴より優れていると信じて疑わない。
だが、過去戦った時、美琴には大きすぎるハンデがあったのに敗北した事実があるが故に垣根の言葉にすぐ反応できなかった。
以下略



352: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:37:59.36 ID:SjYnBVza0
耐え切れなくなった麦野は垣根を力で黙らすべく、原子崩しで攻撃を仕掛けたが垣根の翼に触れた途端あっさりと霧散してしまった。
愕然とする麦野の顔を見て垣根は笑った。まるで誰かを絶望させるのが楽しくてたまらない、というように。

「そんなチャチな力で俺を殺れると思ったのか? 自惚れてんじゃねぇぞ格下が。
格が違うんだよ、格が。工夫次第でどうにかできるレベルをとうに超えちまってんだよ。
以下略



353: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:38:36.74 ID:SjYnBVza0
穴を覗き込んでみると下で炎が燃え盛っている。それを見た垣根はくるりと振り返りその場を離れていった。
炎の中へ消えた麦野の生死は分からないが、垣根にはもはやどうでもよかった。

彼は目的の妨げにならないような“小物”は見逃す主義なのだ。

以下略



354: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:40:17.25 ID:SjYnBVza0





以下略



355: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:41:14.61 ID:SjYnBVza0
目の前にいる人物は長身の男性だった。
茶色い髪に整った顔立ちをした男は一方通行を見て小さく呟いた。

「一方通行……」

以下略



356: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:41:58.57 ID:SjYnBVza0
普通の人間ならそれだけで殺せそうなほどの威圧感を露にする一方通行に対し、その男は同じく笑って答えた。

「まさか第一位までもが来るとはな。俺は『アイテム』じゃない。
垣根帝督。学園都市第二位の超能力者だ」

以下略



357: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:43:18.33 ID:SjYnBVza0
一方通行が質問する前に垣根が口を開いた。
垣根の言っていることが本当なら、一方通行の目的はすでに果たされているということになる。

「信じる理由がねェな」

以下略



358: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:44:28.47 ID:SjYnBVza0
垣根は一方通行の目的に気付いている。
それだけでなく、『実験』のことも知っているようだった。
一方通行自身そんなことは分かっていた。
一万人もの妹達を殺した自分が、妹達やそのオリジナルを守りたいなんて思うことが馬鹿げてるということくらい。
ただ、それでも守ると決めたのだ。悪党だろうとなんだろうと、悪党という括りにもこだわらずそのためには何にだってなる。何だってすると。
以下略



359: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/07/27(金) 23:46:03.56 ID:SjYnBVza0
投下終了
新約5巻でのていとくん復活を願う


1002Res/474.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice