過去ログ - 天海春香「私のプロデューサーさん」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/22(日) 00:08:11.81 ID:ze0PAYTP0
曲が終わって、プロデューサーさんが笑った。
「どう、春香?」
「…すっきり、しました…」
アイドルになって、人前で歌い始めて。
頑張らなきゃって、思って。
でも段々、そればっかりになっていって。
「頑張ったんだね、春香」
とプロデューサーさんが言った。
「頑張って頑張って、頑張り過ぎちゃったんだきっと。春香は、自分を追い込んじゃう子だと思う」
「…追い込む」
「レッスンとかだと楽しそうに歌うんだよね、春香。
でもオーディションでは、何だか辛そうだったよ。実際そうだったんじゃない?」
「はい、辛かったです」
オーディションは、しんどかった。しんどくなっていった。
最初の頃はドキドキとワクワクがあった気がするんだけど。
段々、落ちていくたびにしんどくなったんだ。
「うん。否定され続けるのは辛いものね」
「はい」
「だから頑張った。頑張ったから勝たなきゃいけない。それでまた、プレッシャーで辛くなる。
そんな感じかなあ?」
「そうかもしれません…」
うん、とプロデューサーさんが頷く。
「いいんだよ。オーディション受からなくても」
「え…!?」
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