124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/02(日) 16:06:08.27 ID:ZY4+JNvR0
UN「オマエ選ンだ薔薇は『白』……か。ま、黒い俺にゃ丁度いいか」
一方「……、」
UN「アタリだよ、俺の負け。そうだなー、じゃあ無様に自殺してやろーか?」
冗談の様にUNは言う。
自ら『負け』と言っていても、UNは余裕の笑みを崩していない。
一方通行はそれに違和感と疑問を覚えた。
こちらの優勢のはずなのに、背筋に寒気がはしった。
UN「でも残念」
UNは静かに告げた。
UN「ハズレだ、ってな」
直後、白かった薔薇が一瞬で黒く変色した。
一方通行は、それが信じられなかった。
一方「何、だとッ!?」
UN「これぐらいの保障はしてるさ。ここは俺の世界なンだぜ?」
ピッ、と薔薇を一枚千切った。
正体不明の激痛が一方通行を襲う。
一方(ふざけやがって……ッ!!)
一方通行は口には出さず毒を吐いた。
まだ身体は動く。早いうちにケリをつけなければ、とその先に浮かんだ言葉を飲み込んで、彼は一気に考えを巡らせる。
一方(アレに射程範囲があるとは思えねェ、あったとしても今の俺じゃあ逃げ切れる可能性は低い。奴の動きは極端に早い訳じゃねェ……、避けるパターンも単調だ。なら動きを見切って確実に当てる!!)
一方通行の腕なら時間制限内に片付くだろう。もとより長期戦に持ち込むつもりはない。
先ほどの一発で大体どういう動きをするかは予測がついていた。
念のため、と彼は一発撃つ。
そこで、またも一方通行は驚かされる事になる。
UNは口元を歪めただけで、避けようとはしなかった。
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