31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:12:46.59 ID:5CRqJAxuo
P「…2時間も使って事務所まで来るの疲れるよな、寝ててもいいぞ」
沈黙を先に破ったのはプロデューサーさんでした。
春香「いえ、大丈夫です。それに慣れてますんで!」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:14:23.99 ID:5CRqJAxuo
P「ごめんな、ちゃんと確認しないで。」
春香「え?」
P「俺がしっかり確認しておけばこんなことにはならなかっただろ?」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:16:05.98 ID:5CRqJAxuo
P「でも2時間って結構な時間だよな」
春香「そうですね…でも、大丈夫ですよ!」
バックミラー越しにプロデューサーさんと目を合わせて言う。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:18:01.44 ID:5CRqJAxuo
P「でもすぐ無理しそうだからさ、」
車線変更をしながら続けます。
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:19:22.23 ID:5CRqJAxuo
車はトンネルへと入る。
P「だから、無理かもしれないけど、できるだけ無理するなよ?」
視界の上の方で歪んでいたフロントガラスがさらに揺れ動きます。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:21:32.01 ID:5CRqJAxuo
私がすすり泣きする音は
トンネルの反響音にかき消されているように思いました。
でも、プロデューサーさんは、それ以上何も言いません。
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:25:49.10 ID:5CRqJAxuo
トンネルを出た後、
こちらをみないまま空の缶を振ってプロデューサーさんが言います。
P「缶珈琲、空になっちゃったからパーキングエリア寄ってもいい?」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:28:39.46 ID:5CRqJAxuo
P「何買ってこようか?」
春香「…えっと、じゃあお茶を…」
P「はいよ」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:31:09.77 ID:5CRqJAxuo
P「おまたせ!」
春香「びしょ濡れじゃないですか!」
P「はい、お茶」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:32:50.16 ID:5CRqJAxuo
『それでは今夜も安全運転を』
エンジンをかけるとともに、
今度はラジオパーソナリティらしき人の声が響く。
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/24(火) 18:35:18.18 ID:5CRqJAxuo
P「もうあと8キロか」
そういう標識が見えたのか、
プロデューサーさんはこうつぶやきました。
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