31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/27(金) 21:06:08.23 ID:5GufPHXCo
夜六時過ぎにプロデューサーはやってきた。
結局、メイクも服も室内で着ていて無理のない範囲のものになった。
プロデューサーはというと、いつも通り
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/27(金) 21:08:03.53 ID:5GufPHXCo
革靴を脱いで、プロデューサーは言った。
「声、本当に出ないんですね。
でも顔色はいいみたいで何よりです」
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/27(金) 21:08:36.09 ID:5GufPHXCo
「あぁ、そういえば困ってたみたいですけど、どうしたんですか」
こちらを振り返ってあまり関心なさそうに言う。
あくまで会社の人間と事務的に会話している風だった。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/27(金) 21:15:07.81 ID:5GufPHXCo
[お医者さんに、声が出ない原因は風邪じゃないっていわれたんです。
精神的な理由からかもしれないから、心療内科に行ってみたらって]
「…ああ、身体表現性障害ってやつですね」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/27(金) 21:17:34.22 ID:5GufPHXCo
[プロデューサーさんって物知りなんですね。尊敬しちゃいます。]
普段言わないようなこともホワイトボードだとかけてしまうから不思議だ。
「尊敬しなくていいですよ。どうせただの観客ですしね」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/27(金) 21:20:16.39 ID:5GufPHXCo
「なるほど、電話できないから俺を呼んだんですか。
ここに電話すればいいんですね。予約はいつにしましょう」
ディスプレイを見るプロデューサーをぼんやり見つめていたことに気付く。
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/27(金) 21:22:16.87 ID:5GufPHXCo
「じゃあ携帯、教えていただけますか」
へっ、と声になっていない声が出ていることがわかる。
「赤外線、あります?」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/27(金) 21:23:11.11 ID:5GufPHXCo
「じゃあ俺はこれで」
連絡先を交換してそう言うと
プロデューサーは立ち上がって玄関へと足を運んだ。
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/27(金) 21:27:36.47 ID:5GufPHXCo
リビングに戻ってお見舞いの袋の中身を確認する。
中には、白がゆ、果物の缶詰、2Lペットボトルに入った水が三本、
それにレトルトのコーンポタージュの箱がいくつか入っていた。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/27(金) 21:28:40.12 ID:5GufPHXCo
こんなとこで。
明日もたぶん投下できると思います。
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/07/27(金) 21:28:58.06 ID:qOCsKNkLo
乙
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